プロ野球で働く 中溝雄也さん④「ブルペン捕手と外国語」

プロ野球

[2021年7月15日]

ブルペン捕手の中溝さん(中央)

 「Diez!」「Mui bien!」活気ある浦和球場のブルペンには時折スペイン語が飛び交う。「通訳を挟むまでもない簡単な英語やスペイン語は話します。主に野球に関する言葉に限られますけど」そう話すのはブルペン捕手の中溝雄也さん(32)だ。

 中溝さんは千葉ロッテマリーンズの球団スタッフ。2軍のブルペン捕手を担当して今年で4年目を迎える。「外国人選手には通訳がついているので、会話は基本的には通訳を通して行います。しかし球数や球種、アウトカウントやランナーの位置などの簡単な言葉が分かれば、彼らがよりスムーズに試合に入っていけるのではないかと思いスペイン語の勉強を始めました」

 中溝さんが最初に覚えたのは挨拶と数字だという。「挨拶は世界共通で大事ですからね。コミュニケーションを取るには欠かせません。毎朝『今日は暑いね』『明日は休みだね』『ビール飲みたいね』などと話しかけにいきます。数字もブルペンでの投球数をピッチャーに知らせるのに必須です。10、20、30、40もスペイン語ではディエス、べインテ、トレインタ、クアレンタと言います」とドヤ顔で話す。

 中溝さんにとってスペイン語は今まで全く馴染みの無い言葉だった。「最初はどう聞いても『トゥルルルルルル!トゥルルルルルル!』としか聞こえませんでした。今も完璧には聞き取れませんが、通訳の同僚に教えてもらったり外国人選手との会話を重ねるにつれて、部分的にではありますが徐々に聞き取れるようになってきました」と少しずつ手ごたえを感じ始めているという。

 「外国語を話すことを恥ずかしがっていてはいつまでたっても上達しません。完璧じゃなくて当たり前、少しくらい間違っていてもどんどん使って覚えていくべきだと思います。もっと勉強して最終的にはラテン系の女性をナンパできるくらいには話せるようになりたいですね。もちろん冗談ですけど」

 冗談を交えながらも目は本気なブルペン捕手は今日も予習復習を欠かさない。

 

■中溝雄也(なかみぞゆうや)1989年6月14日生まれ。神奈川県出身。小学校2年生から野球を始め、中学、高校、大学、独立リーグまでプレーした経験を持つ。川和高ー明学大ー新潟アルビレックスBCー福井ミラクルエレファンツ。現在は千葉ロッテマリーンズの2軍ブルペン捕手兼用具補佐を務める。入団4年目。最近はコロナ禍で外出が激減し、元々の出不精にさらに磨きがかかる。プライベートは鬼のインドア。

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