プロ野球で働く 中溝雄也さん⑧「キャッチャーの臭さ」

プロ野球

[2022年2月6日]

前日の雨で湿ったプロテクターを干す中溝さん

 中溝雄也さん(32)はプロ野球千葉ロッテマリーンズのブルペン捕手兼2軍用具。2月1日のキャンプインに先駆け、1月15日からキャンプ地である石垣島で球場の設営や選手のサポートを行っている。

 今月5日、前日の雨空とはうってかわって青空が広がり、石垣島の大地には太陽が燦々と降り注ぐ。雨の中で使用したボールなどの野球道具を天日干しするため、中溝さんは休日の静かな球場に足を運んだ。

 球場に到着した中溝さんは倉庫を開け放ち、ボール、カゴ、そして選手のキャッチャー道具を手際よく日向に並べていく。チームの方針上、個人の道具に関しては各自で管理することになっているという。「自分のことは自分でやるという、当たり前のことですね。もちろんみんなちゃんとやっています。でも今はキャンプ中ということで倉庫の鍵は僕が持っているし、雨と汗で湿ったまま保管された生乾きのくさいプロテクターを身に着けてプレーするのはかわいそうかなと思って」

『キャッチャー』のくささを知る中溝さんはシーズン中にも晴れ間を見つけては人知れず道具の天日干しを勝手に行っているという。「キャッチャーのプロテクターに限らず、打者のヘルメットやストレッチマットなども天日干ししてますね。誰かに頼まれたことはありません。これは僕の経験の中で身につけたポリシーです」とにやける。

 中学、高校、大学、独立リーグ、そしてNPBのブルペン捕手と長い捕手歴の中でキャッチャーのくささと付き合ってきた中溝さん。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。くささを知り、捕手を知れば百戦危うからず。そういうことです」

 そういうことだそうだ。

■中溝雄也(なかみぞゆうや)1989年6月14日生まれ。神奈川県出身。小学校2年生から野球を始め、中学、高校、大学、独立リーグまでプレーした経験を持つ。川和高ー明学大ー新潟アルビレックスBCー福井ミラクルエレファンツ。現在は千葉ロッテマリーンズのブルペン捕手兼2軍用具を務める。入団5年目。好きな匂いはお線香の香り。渋谷ヒカリエの男子トイレのいい香りに感動したことがある。普段はあまり付けないが香水を5個持っている。

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