[2022年6月2日]

プロ野球チームのチームスタッフには打撃投手、ブルペン捕手、トレーナー、栄養士、通訳、アナリストなど様々な分野のプロフェッショナルが集まる。それぞれの専門分野はあれど、手が空いている時間にはボール拾いやグラウンド整備、選手のキャッチボール相手など、選手の練習補助の役割も担う。
「いちばん大事なのは周りをよく見ること。どこで誰がどんな練習をしているのか。どのようなサポートが必要か。どこかに危険はないか。練習中はいろいろな所に気を配ります」そう話すのは千葉ロッテマリーンズの2軍ブルペン捕手を務める中溝雄也さん(32)。中溝さんはピッチング練習のない時間には、バッティング練習のボール拾いなども積極的に行う。実はそこにもスタッフとしてのプロフェッショナルがあるという。
「例えばバッティング練習中のボール拾い。プロ野球選手の打球はとても強烈です。外野に居ても当たったら大ケガに繋がるような打球が頻繁に飛んできます。そのため打球が飛んだ先に人がいたら大声で知らせたり、時には身を挺して打球から選手を守ったりもします。また、ボールが転がったままになっていると踏んでケガをする危険があるため、たとえ自分から離れた場所に転がっていたとしてもダッシュで拾いに行きます。外野で守備練習をしている選手や、キャッチボールをしている選手もいるので、その選手の邪魔にならないようにも注意を払わなければなりません。さらにそうした中で人手が足りていない場所は無いか、なども探したりします。ボール拾い一つをとっても、実は多くのスキルとプロフェッショナルが要求される仕事だと思います」
広い視野と集中力、グラウンドを駆け回る体力、積極性、気遣い、コミュニケーション能力、そしてチームワーク。中溝さんはボールだけでなく、チームにとって大切なものも同時に拾い集めていく。
■中溝雄也(なかみぞゆうや)1989年6月14日生まれ。神奈川県出身。小学校2年生から野球を始め、中学、高校、大学、独立リーグまでプレーした経験を持つ。川和高ー明治学院大ー新潟アルビレックスBCー福井ミラクルエレファンツ。現在は千葉ロッテマリーンズのブルペン捕手兼2軍用具を務める。入団5年目。料理好き。最近ではITテクノロジー(Google検索)を駆使し、おいしいローストビーフの作り方についての研究を独自に行っている。今年のスローガンは「胃袋を、つかむ。」。



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